◆◆ ようこそ先輩 ◆◆
日時:平成17年5月27日(金)  場所:藤島高等学校

松本 通孝  (10組  石川県在住)

勤務先:前田建設工業梶@北陸支店 建築部
 
演 題:「創造(想像)と歓び
−福井県立恐竜博物館と福井県立図書館の
建築プロジェクトに携わって−」

■講演抄録

槇文彦氏と黒川紀章氏 この二人は世界に活躍している建築家です。最近の作品を取り上げてみましょう。
黒川紀章氏は「ヴァンゴッホ美術館新館」や「豊田スタジアム」等 あり、福井では福井市美術館「アートラボ」と、「福井県立恐竜博物館」です。
 槇文彦氏は「幕張メッセ」や「テレビ朝日」「朱鷺メッセ:新潟コンベンショナルセンター」等あり、福井では「福井県立図書館」です。今も世界各地で二人の設計プロジェクトが現在進行しています。
 幸いなことに、この両氏の設計「恐竜博物館」と「図書館」の建築プロジェクトに、施工(実際に造る)の立場で携わりました。原設計からスタートし、様々なスタデイを重ね、詳細な図面のやりとりやデイスカッション、模型製作―それは縮小模型から、実際の材料で実物大の模型を何種類も作り―、様々な角度から検証し決定し造っていく。(完成を想像することですから、創造=想像かもしれません)造っていく間もスタデイを重ね、さらに磨き上げていく。設計と造り手側が一体となり、建物が形作られていきます。素材、工法、技術のさまざまな要素を、状況に応じて計画し、組み直していくその積み重ねです。それは膨大なエネルギーを要します。
 しかしながら、建物が完成し、実際の空間を体感し、手で素材感を確かめ、声の響きに 耳を澄し、さらに木々の新緑が風でそよぎ、人々が活動している様を見るとき、それは、 まさしく「歓び」を感じます。 

■講演感想

60分いう時間の中で、自分の思いや建築のデザイン・設計手法そして、多くの職種の関わりそして建築の楽しみ、造る喜び どこまで伝えられたのだろう?
ただし、自分の熱意と、そして、自分の仕事の総括をまとめるいい機会に恵まれたと感謝しています。
「建築をつくるのは、大変な事だけど、面白い!」自分自身へ改めて話している感じでした。
できるなら、前半、後半の時間で、他の人の話 聞きたかった。ちょっと残念な気がしています。本日は、皆さん、お疲れ様。


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